熱があるわけでもないのに、なぜか手のひらや足だけ熱く火照っている。
あまりにも足が熱すぎて寝付けないから、真水や氷水に漬けてみたり、氷枕をあてて冷やしてみたなんて経験ありませんか?
そんな火照りが1~2度あるくらいなら問題ないのですが、あまりにも頻繁に起こるようなら冷やすのは逆効果です。
過度な運動をした訳ではないのに、頻繁に手のひらや足裏が火照るのは、冷え性が原因だったりするんですよ。
火照ってるのに冷え性とはおかしいと思いますか?
体が冷えると血管が収縮して血流が悪くなりますよね。
心臓から遠い手や足は特に血流が滞りがちです。
一般的な冷え性は、血流が悪くなったことで末端まで熱が届かなかったり、代謝が低下して熱を発生させ辛くなっていたり、溜まってしまった余分な水分の影響で冷えてしまったりするものですが、
手足だけが火照っている時というのは、冷え性の影響で血流が悪くて熱を逃がす事ができなくなっている状態なんですよね。
そんな状態の時に手足を冷やしてしまうと、血管はますます収縮してしまい、冷え性を悪化させてしまうという悪循環に陥ります。
どうしても火照りが気になって仕方がないという時には、急場凌ぎで冷やすのもアリですけど、
慢性化させないためには体をしっかりと温める事も忘れないでくださいね。
体を温める作用のある唐辛子や、加熱する事で体を温める成分が増す生姜を摂るのも良いですし、手首や足首をぐるぐる回すだけでも血行促進効果があるので、
それだけでも冷え性改善は期待できますが、一番のお勧めは温冷浴です。
42度ほどの熱めのお風呂に3分間浸かり、18度前後の水で30秒程クールダウンし、
再び湯船に3分間浸かるというのを3~5回繰り返すと、
ただ暖かいお風呂に入ったときよりも血行促進効果の時間が長くなると言われています。
回数を増やせば効果が上がるというものでもありませんので、体への負担を増やさないためにも、多くても7回を限度に済ませましょう。
もちろん入浴ではなく、手だけ、足だけでも血行促進効果はあります。
首の後ろを冷やすと自律神経を乱してしまいますので、クールダウンの際に首の後ろは冷やさないように注意してくださいね。